『本来の資本』のメカニズムを使い経済を発展させる
「資本」と聞くと、多くの人は会計学的な意味合いの「お金」を思い浮かべます。
しかし、「本来の資本」とは、多くのことを生み出す元となる存在のこと全てを意味するものです。近代を牽引してきた資本主義と呼ばれているものは、産業主義に過ぎず、真の資本主義にはなっていません。真の資本主義、本来の資本のメカニズムで社会を機能させれば、不安の少ない、活力溢れる社会を実現させることが可能になります。
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企業活動の価値が、会計的価値に集約され過ぎて、優秀な人材が集まっている大手金融機関ですら、歴史的な大量リストラがニュースになる時代です。企業の評価メカニズムが、人ありき、ではなくて会計的なジャッジを優先させていることでこのような流れが出来上がってしまっています。多くの経営者は、人材の評価について悩みを抱えていると思われますが、あらがえない歴史的な流れができあがってしまっていると言えます。
私たちが生きる今現在の社会システムを作った基盤は近代主義にあります。国家形成において、中央が決めたものを全国一律に展開する社会運営モデルです。一般で言うところの「商品経済」です。同じものを安価で大量生産して、大量販売することで社会を発展させる社会づくりのモデルです。多くの企業がこのモデルで戦後の産業を担い拡大発展させてきました。しかし、物が不足している時代は終わり、物が満ち溢れた現代では、いくら安く物を作っても大量には売れない時代になっています。
このような社会になった原因は、資本の定義の仕方にあります。例えば、評価の在り方についてですが、100の力を用いて生み出された商品や価値を、10の力で作り上げたかのように評価してしまっている社会システムがあるからです。私たちを取り巻く生活空間は、私たちが評価、認識している以上に、多くの資本によって支えられています。私たち資本開発学会は、大量生産、大量販売を軸とした「商品経済モデル」が限界を迎える中、商品経済モデルに加えて、新たに取り入れる必要があるシステムとして「資本経済モデル」を提唱しています。
今現在評価されていない、社会を支えている価値、一人一人の中に眠る未評価の価値や、これから作り出され、生みだされる価値の発見、発掘、活用を含めて資本開発と定義しています。
これらの資本開発の実践をサポートする目的で誕生したのが「キャピタル倶楽部」です。
社会も会社も人の存在があってこそ機能します。資本を多義的に捉えて開発する楽しさを、より多くの方々と共有しながら資本開発に取り組み、活力に満ちた元気な社会づくりに貢献して参ります。
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